今回はチャイナの行方、「チャイナ経済のバブル崩壊」についてお話しします。
といってもこれは「中国共産党崩壊論」ではありません。我々にとってチャイナは西隣の大国であり、軍事
的にも強国です。この国が長期的にどのような方向に動いていくのか、一つの見通しを示してみたいと思います。
結論として言えることは、
1番目に、これからの対チャイナ投資は絶対に控えていただきたいということ。
2番目は、チャイナのバブル経済は崩壊して、チャイナのゴールデンエイジ、一番経済が順調に伸びていた時代は終結したということ。
3番目に、それでも、それは中国共産党体制の崩壊にはすぐには結び付かないということです。
世の中ではチャイナのバブル経済崩壊と中国共産党体制の崩壊が混同されることがあります。
例えば、自民党が与党であっても、大恐慌に匹敵するようなことを起こせば、時の首相は責任を問われて辞任し、新たな首相にならざるを得ないわけです。
ところが、独裁国家のチャイナでは、経済の破綻=政権担当者の交代ということにはなりません。共産党独裁体制では、バブル崩壊が即座に独裁体制の崩壊には結び付きません。
チャイナにおいてはバブル経済崩壊と中国共産党体制の崩壊は全く別のことなのです。バブル経済が崩壊しつつあるけれども、残念ながらそれは中国共産党の支配体制の崩壊にすぐには結び付かないという認識でいなければいけない、それが正確な予測であろうと思います。